居場所
4月から某大学の脳科学研究所に任期付きの研究員として勤務しております。脳科学者になったわけではなく、先輩が切り開いた哲学者枠のポストを引き継いだのです。
研究所ではバーティションで区切られた自分のデスクをいただきました。今までいた研究室には個人用デスクがなかったので、人生初デスクになります。
自分用のデスクは素晴らしい。人文系にも一人一デスクを導入すべきです。仕事をしているという自覚が出て、生産性が確実に上がります。無駄口も減るし。
比較的自由な待遇ですが、ここ数日は、溜まっている仕事もあるので、朝8時に家出て夜10時に研究所を出るという生活です。通勤時間は1時間半。博論を書かねばならないので、これからも似たような生活を送ることになるでしょう。朝の満員電車だけが若干しんどいです。
北半球へ
昨夜、オーストラリアから無事に帰国しました。メルボルンはイギリス風の街並みが残る小奇麗な街で、大変居心地の良い住みやすい都市でした。ただし、物価が高いのが難点で、ペットボトルの水が3ドルもします。
ワークショップは大学内の小規模な会議室で行われ、いくつかのコメントや質問をいただきました。ある質問については日本でも同じ論点から指摘を受けているので、やはり問題構成があまり上手くいっていないということなのでしょう。もう少しリアルで説得的な問題として論点を提示するべきでした。
空き時間には、結局、ペンギン見学には行かず、大学や市内の文化施設などを見学してきました。
特に、メルボルン博物館がなかなか見応えがあり、脳と心に関する展示では、知覚や記憶、意識、あるいは精神疾患などについてなかなかまとまった内容が紹介されており感心させられました。係争中の問題について断定的な表現がされている部分も若干ありましたが。誰が監修しているのか気になるところです。日本でも同じような展示を作るべきです。
アボリジニに関する展示も、支配と収奪の歴史をどのように描いているのか気になっていましたが、教化のために子どもを連れ去るなど、過去の過ちを過ちとして提示したうえで、遺体をホームランドに帰す取り組みや、アボリジニの呼び名で地図を作製する取り組みなど、「贖罪」の試みを紹介するという構成になっていました。パフォーマティヴな意図ももちろんあるとは思いますが、少なくとも日本における同種の取り組みよりは進んでいるのではないかという印象を受けました。
さて、今日も今日とて書くべき書類があるので頑張ります。
南半球
土曜日から一週間ほどオーストラリアのメルボルンへ研究発表に行ってきます。若干は観光ができる時間があるので、できればペンギンのコロニーを観察してきたいのですが、同伴者たちの多数決による合議制なので行けるかどうかは微妙なところです。
http://allabout.co.jp/travel/travelaustralia/closeup/CU20050519A/index.htm
帰ってきてもほとんどまともに休む時間はないので、せめて出張先ではくつろぐ時間をもちたいです。とはいえ、まだ発表スライドの準備すら終わっていない状態なのですが…。
久方ぶりの札幌
4月23日から27日まで学会発表のため札幌へ行くことになりました。東京移住の半年後に行ったのが最後なので、北海道へ行くのは5年ぶりになるでしょうか。札幌の友人の方々(といっても顔馴染みは少なくなりましたが…)はぜひ会いましょう!詳細な日程はまだ確定していませんが、金曜の夜や日曜の夜なら空けられると思います。体調悪化を覚悟で一度は大将へ行きたい!
フラクタルとしての音楽
「AOKI Takamasa、ニューアルバム先行試聴イベントを開催」
http://www.webdice.jp/dice/detail/2181/
インタビューもカッコイイのでぜひご一読あれ。
前作が今一歩だっただけに、今回のリミックス集には期待。
イベントにも行きたいが、どうしようか。